まだ始めるか迷っている人へ
Step 1に入る前に。「いつ始めればいいか」で止まっている人向けの回です。
設計図を作る 制覇
月5万円のつくり方を分解する
具体的にどうすればいい?
- 単価が決まっている(この時点では仮の数字でOK)
- 月に何回来ていただくかが決まっている
- 「何人で月5万円か」の人数が出ている
- その人数を見て「これならやれそう」と思えている
売上を決める変数は単価・月の回数・人数の3つだけです。上の電卓に自分の数字を入れて、出てきた人数をそのまま紙に書いてください。
単価がまだ決められなくても大丈夫です。価格の決め方はStep 4でやります。今日は仮の数字で構いません。
低リスクで始める形を決める
具体的にどうすればいい?
- 店舗(テナント)を借りない
- 今の仕事を辞めない
- SNSでの集客に頼らない
- 広告を使わない
この4条件は、こちらで決めているルールです。皆さんに決めていただくのはその中でどう始めるかだけです。
特に気をつけていただきたいのが固定費、つまり毎月決まって出ていくお金です。テナント・予約システム・ホームページなど、この段階でいきなり契約する必要はありません。売上がゼロの月でも出ていくお金があると、それだけで続かなくなります。
買うものは備品程度で足ります。すでにお持ちのものは買う必要はありません。
この形で始めれば、うまくいかなかったとしても失うのは時間だけです。そしてその時間は、挑戦したという経験として自分に残ります。お金と生活を賭けなければ、何度でもやり直せます。
おすすめは特にありません。ここで悩んで止まるくらいなら、一番早く始められる場所で構いません。参考までに、それぞれの理由を書いておきます。
- 結論:一番低コストで、一番早く始められます。
- 理由:家賃が二重にならず、移動時間もゼロだからです。
- 具体例:空き部屋にベッドを1台置くだけで開業できます。仕事終わりでも、すぐ施術できます。
- 注意点:ただし、生活音やプライバシーへの配慮が要ります。自宅の住所を知られることに抵抗がある方には向きません。
また、来ていただく側から見て「本気でやっているのか」と不安に思われることもあります。次のStepで決める、対応する症状の伝え方などで、そこを補ってください。
- 結論:初期費用が最も少なく、場所を選ばずに始められます。
- 理由:部屋を用意する必要がなく、車(または移動手段)と施術道具さえあれば足りるからです。
- 具体例:高齢者や忙しい方など、通うのが難しい層には「来てもらえる」こと自体が喜ばれます。
- 注意点:ただし、移動時間がそのままコストになります。1日に見られる人数は限られ、車の維持費がかかることもあります。
また、知らない人を自宅に上げることに抵抗がある方もいます。
- 結論:固定費を抑えながら、自宅とは切り分けた場所で始められます。
- 理由:完全な自己所有ではないので初期費用を抑えつつ、プライベート空間は守れるからです。
- 具体例:知人の美容室の空き時間、整体院の休業日などを借りるケースが多いです。
- 注意点:ただし、相手の都合に予定を合わせる必要があります。関係性が崩れると、場所ごと失うリスクもあります。
知人であっても、利用料はきちんとお支払いください。使う曜日・時間・キャンセル時の対応など、最初にルールを決めておくことが大切です。
- 結論:一番「ちゃんとした場所」の印象を出しやすいです。固定費がかかるとは限りません。
- 理由:誰の生活圏でもない中立な場所で、設備も整っていることが多いからです。プランは施設によって様々です。
- 具体例:駅近など立地の良い場所を選べば、来店のハードルが下がります。使った時間だけ払う都度払いのプランもあれば、月額固定のプランもあります。
- 注意点:契約前に、そのプランに固定費(月額利用料)があるかどうかを必ず確認してください。都度払いのプランなら4条件と両立できますが、月額固定のプランは、この段階では避けてください。
得意な症状を1つ決める
具体的にどうすればいい?
- 対応する症状を1つに絞れている(「何でも対応します」になっていない)
- その症状なら、自分で決めた価格を自信を持って受け取れる
- 「◯◯で悩んでいる方は、私に相談してください」と言い切れる
得意な症状が思いつかない場合は、「今までで一番多く対応してきた症状」か「一番結果が出た症状」から選んでください。
ここで大事なのは、その症状なら自分の価格を堂々と提示できるかどうかです。迷いがあるまま名乗ると、値段の話で必ず腰が引けます。
何でも対応しますという人は、誰にも思い出してもらえません。「◯◯の人」になってください。
この1行は、書いて終わりではありません。実際に人に言うための言葉です。
知ってもらわなければ、相談は来ません。まずは身近な人に言ってみてください。言う回数が増えるほど、あなたは「◯◯の人」として覚えてもらえるようになります。
商品にする 制覇
価格を決める
具体的にどうすればいい?
- 通常価格(1回あたり)が決まっている
- モニター3回セットの価格が決まっている
- なぜ3回なのかを自分の言葉で説明できる
- その価格を、相手の目を見て言える
慢性的な不調は、長い時間をかけてその状態になっているので、1回の施術で変えるのは正直難しいです。
それに、痛みの原因はひとつとは限りません。たとえばA・B・Cという可能性があったとして、それを1回ずつ確かめながら絞り込んでいかないと、何が効いたのかが分からないんです。
ですので、責任を持ってみさせていただくために、3回セットでお願いしています。1週間から10日に1回のペースで受けていただきます。
その代わり、今回はモニターとしてご協力いただくので、通常より価格を抑えさせていただきます。
3回必要な理由は、値引きの言い訳ではありません。仮説を1つずつ切り分けるために必要だからです。すべてを1回でやってしまうと、何が効いたのか自分にも分からなくなります。間隔を1週間〜10日空けるのにも、変化を確認するという意味があります。
説明する順番にだけ気をつけてください。「安いから3回」ではなく、「必要だから3回、モニターだから安い」です。ここを逆にすると、ただの値引きに聞こえます。
この理由を説明できないまま価格だけ提示すると、たいてい「高い」と言われます。逆に、これを自分の言葉で言えるなら、価格の話で腰が引けることはなくなります。
自信がなければ3,000円から始めて構いません。最初の3人は3,000円、次から5,000円、という上げ方でいいんです。
ただし、技術に自信がないのに高い値段をつけるのも違います。価格は自信の鏡です。だから勉強を続けます。
モニター価格は、通常価格×3回から少し下げます。1万円を切ると、相手は申し込みやすくなります。(例:5,000円×3回=15,000円 → 9,900円)
これはただの値引きではありません。ご感想をいただくことが条件だから下げています。そこを混同しないでください。
最終的に価格を決めるのは市場です。一度提示してみて、反応を見て修正すればいい。まずは出してみてください。
上の「価格の決め方」の続きの話です。通常価格から何%オフにするか、具体的な数字の目安を解説しています。
モニター募集文を作る
具体的にどうすればいい?
- 対象の症状が書いてある(Step 3で決めたもの)
- 回数と価格が書いてある
- ご感想をいただくことが条件だと書いてある
- 変化を感じられなければ返金する、と書いてある
- 場所と、連絡の取り方が書いてある
【モニター募集のお願い】 このたび、◯◯(症状)でお困りの方に向けて、 施術のご提供を始めることにしました。 つきましては、モニターとしてご協力いただける方を ◯名募集します。 ・全3回(1週間〜10日おきに受けていただきます) ・通常 15,000円 → 9,900円 ・条件:3回終了後に、ご感想をお聞かせいただくこと ・3回受けて変化を感じられなければ、全額返金します 場所:◯◯ ご興味のある方は、このメッセージにご返信ください。
これは私の言い方の例です。この言い方がしっくりこなければ、遠慮なく自分の言葉に置き換えてください。大事なのは、上の5つが中に入っていることだけです。かしこまりすぎると、あなたの言葉に聞こえなくなります。
その中でも一番大事なのは返金保証の1行です。相手は「効かなかったらどうしよう」と思っています。その不安をこちらが引き受けると宣言することで、申し込みのハードルが一気に下がります。
「全3回」と書く理由は、Step 4で確認した通りです。聞かれたら、あの言い方でそのまま説明してください。
返金を求められた場合の対処法はこちら
正直にお伝えすると、返金を求められることは本当に稀だと思います。3回受けて何も変わらず、しかもそれをわざわざ申し出てくる。この両方が重なることは、まずありません。
もちろんゼロではありません。ただ、それはよほどのケースです。
そして、もしそうなったら、返してください。3回受けていただいて変化が出なかったのなら、それは最初に約束した通りです。そこで渋ると、失うものの方が大きくなります。
そのうえで、ひとつだけ正直に書いておきます。返金しなければならない状況になったとき、その原因は自分の知識と技術にあります。相手のせいではありません。
今の知識や技術に不安がある方、またこういう思いをしたくない方は、育成講座にお越しください。
お申し込みいただいた方には、簡単でいいので承諾書を書いていただくことをおすすめします。紙が1枚あるだけで、お互いの身が引き締まりますし、プロとしての姿勢が伝わります。
モニター参加についてのご確認 このたびはモニターにご協力いただき、ありがとうございます。 下記をご確認のうえ、ご記入をお願いいたします。 ■ 施術について 1ヶ月以内に、3回受けていただきます。 ■ いただいたご感想について 今後、ホームページやSNS等で使わせていただきます。 ■ お顔出し・お名前について(すべて任意です) 出していただけるとありがたいですが、 出せない場合でもまったく問題ありません。 お名前の公開 □ 実名でよい □ ペンネーム( ) □ 公開しない お写真の掲載 □ よい □ 掲載しない 動画の掲載 □ よい □ 掲載しない ご記入日: 年 月 日 お名前:____________ ご年齢: 歳
紙でのやり取りが難しい場合は、この内容をそのままLINEやメールで送って、返信で確認いただく形でも構いません。
予約と支払いの受け皿を決める
具体的にどうすればいい?
- 予約の受け方を1つ決めている
- 支払い方法を決めている
- そのために固定費のかかるものを契約していない
予約は、公式LINE・メール・電話番号のどれか1つあれば足ります。予約システムは要りません。最初の数人は、あなたの知人です。個人LINEのやり取りで十分予約は取れます。
支払いは現金で構いません。カード決済も用意するならSquareかStripeで十分です。どちらも月額の固定費なしで始められます。
なお、PayPay単体は店舗がないと導入が難しいので、この段階では現実的ではありません。PayPay払いを受けたい場合は、Stripeを通せば対応できます。
ここに時間をかけてしまうのが「準備しすぎ」の一番分かりやすい入り口です。準備を整えたい気持ちは分かりますし、大事なことでもあります。ただ、今この段階で優先すべきは、声をかけることです。道具は、相談が来てからでも間に合います。
受け皿が決まったら、次はいよいよ声をかける番です。
最初の5人 制覇
知人に声をかける
具体的にどうすればいい?
- 声をかける人を、下の欄に書き出した
- 書き出した人に、実際に声をかけた
- 断られた人がいても、リストを広げて続けている
まず友人・知人に声をかけてみてください。それでも足りなければ、両親やご兄弟や親戚のご友人・知人と広げてください。
モニター探しはとてもキツいですが、ここを乗り越えることが大事です。
「声をかけたけど来ませんでした」という方のほとんどは、まだ本気で広げていないだけです。3人に声をかけて2人に断られただけで、手が止まっていないでしょうか。
だから数えるのは「来た人数」ではなく「かけた人数」です。かけた数は自分でコントロールできますが、来る数はできません。自分で動かせるほうを数えてください。
① 仕事への思いを語る(相手を絞らず、興味を持ってもらう)
最近、◯◯で困っている方の力になりたくて、勉強し直してるんです。体って本当に面白くて、痛みの出ている場所と原因の場所って違うことが多いんですよ。
売り込まずに話すと、相手のほうから「そんなに熱心なら、一度見てほしい」と言ってくれることがあります。
② 相手本人に向けて言う
もし◯◯(症状)で困ることがあったら、いつでも私に言ってください。
③ 相手の周りの人に向けて言う(これが一番断られにくい形です)
もし周りに◯◯で困っている方がいたら、私に声をかけてください。私で対応できないものなら、病院を探すところまでお手伝いします。
③は相手に何かを頼んでいるわけではないので、断る理由がありません。それでいて、あなたが「◯◯の人」だと記憶に残ります。
3回ルールと次回提案
具体的にどうすればいい?
- 3回目に「受けてみていかがですか」と聞いた
- 今の痛みのレベルを、ペインスケールで確認した
- その結果に合わせて、次のペースを具体的に提示した
- お休みする方には、ご紹介のお願いをした
3回受けてみて、いかがですか?
ここからの提案は、返ってきた答えで分かれます。
日常生活に支障がないところまで来ているなら、無理に通っていただく必要はありません。「一度お休みしましょう」と、こちらから言ってください。
そしてここが、ご紹介が生まれやすいタイミングのひとつです。
今の状態でしたら、一度お休みしましょう。
ひとつだけお願いがあります。今の体の様子を、ご家族やご友人に「こういう悩みが、こう変わったんだよね」と話してみていただけませんか。
もし興味を持ってくださった方や、同じように困っている方がいらっしゃったら、いつでも相談してくださいとお伝えください。
評価指標としてペインスケールを使います。最初を10としたときに、今どのくらいかを聞いてください。その数字で次のペースが決まります。
| 今の痛みのレベル | 次にどうするか |
|---|---|
| 7割以上 残っている | 1週間〜10日に1回を、そのまま継続 |
| 7割を切ってきた | 2週間に1回へ |
| 3割以下になってきた | 3週間に1回。ここからは定期的なメンテナンスへ |
| 0〜2割でご本人が十分と感じている | 一度終了。「また何かあったら来てくださいね」 |
全体の流れは、こう考えてください。
まず3回 → 次の3ヶ月はコンスタントに → そこからは3週間に1回のメンテナンス。
1回目と比べて減ってきていても、7割以上残っているうちはまだコンスタントに続ける必要があります。ここで間隔を空けてしまうと、戻ってしまいます。
1回目と比べると減ってきていますが、まだ7割ほど残っています。ここからはもう少しコンスタントに続けていく必要があります。7割を切るまでは、1週間から10日に1回のペースを続けてみましょう。
7割を切ってきたら2週間に1回、3割以下になってきたら3週間に1回と、少しずつペースを空けていきます。
まずは3ヶ月、続けてみませんか。痛みのレベルが3割以下になるまで、一緒にやっていけたらと思っています。
人は、いつまで通えばいいのか分からないものには通い続けられません。「ずっと通わされるのでは」と思わせた時点で、足が遠のきます。
だから3回が終わったら、次は「3ヶ月みてみましょう」と期間で区切ります。ゴールが見えていれば、相手は安心して続けられます。
「また来てください」ではなく、ここまで具体的に道筋を示すこと。それが次回につながります。
感想をもらう
具体的にどうすればいい?
- モニターの方全員に、感想をお願いした
- 下の4つを聞いている
- もらった感想を、消えない場所に保存した
① 受ける前は、どんな状態でしたか
② 受けたあと、どう変わりましたか
③ 雰囲気や説明はいかがでしたか
④ どんな方におすすめしたいですか
「ご感想をお願いします」とだけ言うと、たいてい「よかったです」で終わります。この4つを渡してください。これだけで、そのまま使える文章になって返ってきます。
おすすめは手書きで一筆いただくことです。手書きは、それだけで本物として伝わります。お願いする代わりに少し価格を下げても構いません。
難しければ、LINEで上の4つを送って返信していただく形でも十分です。
ご感想 ① 受ける前は、どんな状態でしたか ________________________ ② 受けたあと、どう変わりましたか ________________________ ③ 雰囲気や説明はいかがでしたか ________________________ ④ どんな方におすすめしたいですか ________________________ お名前:_________ ご年齢: 歳 □ 実名で公開してよい □ ペンネームで( ) □ お名前は公開しない □ お写真を掲載してよい □ 動画を掲載してよい
お写真も一緒にいただけると、感想の説得力がさらに上がります。ただしこれも任意です。無理にお願いする必要はありません。
この感想が、この先のあなたの一番の資産になります。プロフィール・チラシ・ご紹介のときに、これ以上のものはありません。技術より先に、この声が人を連れてきます。
数字の上では、ここで5万円に届きます
モニター価格 9,900円 × 5人で、49,500円。
ここまでで、5万円を1回つくることはできました。
ただ、これはモニター価格の5万円で、3回で終わる売上です。
来月も再来月も同じ5万円が立つ形にするのが、次のPhase 4です。
5万円を続く形にする 制覇
紹介の一言
具体的にどうすればいい?
- 初回で変化を感じていただけたとき、言った
- 継続の途中で「変わってきた」と実感されたとき、言った
- 「様子を見ましょう」となったとき、言った
- 一部の方だけでなく、全員に言っている
今日の変化、よかったらご家族やご友人にも話してみてくださいね。
本当に良かったと感じていれば、その方はご家族に話します。そして聞いた側が「私も受けてみようかな」と思う。ご紹介は、この流れで自然に生まれます。
絶対にご紹介がもらえる方法は存在しません。あるのは、確率を上げる一言だけです。
大事なのは、相手の感情が動いた瞬間に言うことです。その瞬間は、施術の流れの中に3回あります。
| タイミング | 相手の状態 |
|---|---|
| ① 初回 | 「変わった」という変化を、初めて感じたとき |
| ② 継続の途中 | 2回目・3回目・4回目と続ける中で、「だんだん変わってきた」とご本人が実感したとき |
| ③ 様子を見る段階 | 生活に支障がなくなり、1〜2割まで来て、3週間に1回のメンテナンスに移れたとき |
①は驚きの瞬間、②は手応えの瞬間、③はやりきった瞬間です。どれも、人に話したくなる状態になっています。
特に③では、その場の変化だけでなくここまで良くなった流れごと話していただくようお伝えしてください。
ここまで良くなった経験と、どういう流れで良くなっていったかを、またご家族に話してみてくださいね。
数字と価格の見直し
具体的にどうすればいい?
- 先月の売上を数字で出した
- そこから経費を引いて、いくら残ったかを数字で見た
- 次に動かす変数を考えた
売上がいくらでも、残っていなければ意味がありません。まず月いくら残ったかを、感覚ではなく数字で出してください。下の「シートを開く」から確認できます。
そのうえで、上げられる変数は単価・回数・人数の3つだけです。Step 1で分解したときと同じ3つです。
どれを上げるかは、今の状況で変わります。手が空いているなら人数、手が埋まっているなら単価、という考え方になります。
Step 9でいただいた感想が、そのまま値上げの根拠になります。3,000円台で始めた方でも、感想と実績が積み上がった今なら、5,000円〜7,000円と言えるはずです。
新しく来られる方には、最初から新しい価格を提示すれば済みます。問題は、モニターから続けてくださっている方をどうするかです。
モニター価格のままにするか、通常価格に戻すか。これはその方次第で決めて構いません。
定期的に来てくださっている方については、モニター価格を維持するのも一つの判断です。実績づくりに協力してくださった方だからです。
ただ、それで自分の時間や利益が圧迫されるようになってきたら、正直に相談してください。
おかげさまで、新しい方が少しずつ増えてきています。
正直に申し上げると、モニターで見させていただいていた◯◯さんと、新規の方とでは、今これくらいの価格差があります。
今、少し手一杯になってきているのですが、その中でも◯◯さんのことは、最後まで責任を持って見させていただきたいと思っています。
つきましては、価格をこちらに変更させていただくことは可能でしょうか。
この伝え方の要点は3つです。
① 全員に一律で通告しない。これからも続けて見させていただきたい方にだけ伝えます
② 価格差を正直に開示する。隠したまま上げると、不信につながります
③ 通告ではなく、お願いの形で聞く。「可能でしょうか」で終えてください
5万円の先を選ぶ
具体的にどうすればいい?
- 次に上げる変数を1つだけ決めた
ここまでで、あなたの手元には実績とお客様の声が貯まっているはずです。
Step 2で「SNSを使わない・広告を使わない」とお伝えしたのは、実績ゼロで始めると時間もお金も溶けるからでした。今なら、チラシもSNSも武器になります。ここから先は解禁して構いません。
そして、独立まで見据えるのであれば、その先にはリスク管理や事業計画という世界があります。興味があればビジネスラボをのぞいてみてください。
単価・回数・人数を同時に上げようとすると、何が効いたのか分からなくなります。1つだけ選んで、動かしてください。これは Step 8 で「3回に分けて仮説を切り分ける」とお伝えしたのと、同じ考え方です。
あなたの設計図
各ステップで書いていただいた内容を、1枚にまとめています。
この先の相談について
ホームページの作り方、SNSの運用、広告の使い方といった込み入ったご相談は、このロードマップでは扱っていません。ここまでは、それらを使わずに5万円をつくるための手順だからです。
ここまで進んで「その先も相談したい」と思われた方は、まず15分の個別相談でお話を聞かせてください。
すでに個別相談を受けたことがある方も、遠慮なくお申し込みください。ロードマップを終えた今は、当時とは状況が変わっているはずです。お申し込みの際に「ロードマップ完走後の相談」とだけお書き添えください。
続く月5万円、できましたか?
1回きりではなく、来月も立つ5万円になったら、このフォームから報告してください。あなたの一歩が、次に始める誰かの証拠になります。
12ステップをすべて完了すると押せるようになります
月5万円をつくる12カ条
迷ったとき、手が止まったときに、ここに戻ってきてください。
- 考える前にやれ。やらなければ、正解は見えない
- 準備しすぎるな。最大の失敗は、準備しすぎること
- 固定費をかけるな。失っていいのは時間だけ
- 100万円ではなく、まず5万円
- 何でも屋になるな。「◯◯の人」になれ
- 価格は自信の鏡。決めるのは市場
- 必要だから3回、モニターだから安い。順番を逆にするな
- 数えるのは、来た人数ではなく、かけた人数
- 「また来てください」では、二度と来ない
- 絶対に紹介がもらえる方法はない。確率を上げる一言があるだけ
- 変化がなければ、正直に言う。その誠実さが信頼になる
- 目先の利益ではなく、トータルで考える
実務のこと(届出・税金・保険)
ここは調べ方の入口だけお渡しします。手続きそのものは、ご自身でやってください。今は無料のAIに聞けば、たいていのことは教えてくれます。
※以下は一般的な情報です。個別の判断は、税務署・税理士・保険会社にご確認ください。
① 開業届と、青色申告承認申請書
| 書類 | 期限 |
|---|---|
| 個人事業の開業・廃業等届出書 (いわゆる開業届) | 開業日から1ヶ月以内 |
| 所得税の青色申告承認申請書 | その年の3月15日まで。 1月16日以降に開業した場合は開業日から2ヶ月以内 |
どちらも提出は無料で、税務署の窓口・郵送・e-Taxのどれでも出せます。同時に出して構いません。
青色申告承認申請書を期限までに出さないと、その年は白色申告になります(青色申告特別控除が使えません)。開業届と一緒に出しておくのが確実です。
調べ方:「開業届 書き方」「青色申告承認申請書 記入例」で検索するか、AIに「◯月◯日に自宅サロンを開業します。開業届の書き方を教えて」と聞いてください。
② 確定申告と、住民税
「副業は20万円まで申告不要」というのは、所得税の話だけです。よく誤解されています。
| いつ必要か | |
|---|---|
| 所得税の確定申告 | 給与以外の所得が年20万円を超えたら必要 (給与1ヶ所・年末調整済みの会社員の場合) |
| 住民税の申告 | 20万円以下でも必要。所得があれば申告します (確定申告をすれば、住民税の申告は別途不要) |
確定申告の期間は、原則2月16日〜3月15日です。
月5万円は年60万円です。「副業だから関係ない」という金額ではありません。
調べ方:お住まいの市区町村のサイトで「住民税 申告」を調べるのが確実です。
住民税の額が変わることで、勤務先に気づかれる可能性はあります。普通徴収という方法が知られていますが、自治体や所得の種類によって扱いが違い、確実ではありません。
そもそも「副業禁止だから無理」と諦める前に、就業規則の原文を読んでください。許可制だったり、条件付きだったりすることがあります。
ここから先は、ご自身で調べて、ご自身で決めてください。
③ クラウド会計ソフト
個人事業主向けは、実質この3つです。どれも機能に大きな差はありません。
- freee会計 簿記の知識がなくても進めやすい作り
- マネーフォワード クラウド確定申告 銀行・カード連携が強い
- やよいの青色申告 オンライン 初年度無料のプランがある
迷ったら無料期間で2つ触ってみて、画面が分かりやすい方で構いません。ここで長く悩むのは時間の無駄です。
ただし1つだけ。売上と経費は、月5万円の段階から記録しておいてください。あとからまとめてやろうとすると、必ず苦しみます。最初はスプレッドシートでも構いません。
税金の考え方そのものは、大河内薫先生の本が分かりやすいです。
④ 賠償責任保険
施術中の事故、施術後の体調不良、預かった物の破損。起きる確率は低くても、起きたときの金額が読めません。Step 2で「固定費をかけるな」とお伝えしましたが、これは例外です。年間数千円〜で入れます。
個人で損害保険会社と直接契約するのは難しいため、団体に加入して、その団体経由で入るのが一般的です。国家資格がなくても入れる団体があります。
- 国家資格をお持ちの方 所属している業界団体(鍼灸師会・マッサージ師会など)の賠償責任保険
- 無資格の方 日本リラクゼーション業協会、日本治療協会など、施術者向けの補償制度がある団体
- アロマ系の方 AEAJ(日本アロマ環境協会)の個人正会員向け保険
調べ方:「セラピスト 賠償責任保険」「リラクゼーション 賠償責任保険」で検索すると、団体の一覧が出てきます。自分の施術内容が補償対象に入っているかを必ず確認してください。ここだけは、料金より補償範囲で選んでください。
⑤ 名乗り方の注意(無資格の方は必ず読んでください)
Step 3で「◯◯で悩んでいる方は、私に相談してください」という1行をつくりました。この言い方には、法律上の注意点があります。
- 「治療」「治す」「治る」 医療行為を指す言葉です
- 「マッサージ」 あん摩マッサージ指圧師の国家資格が必要な名称です
- 「◯◯が治ります」といった効果の断定
リラクゼーション・整体・ボディケアといった名称であれば、一般に使われています。
これは細かい話に見えて、チラシやSNSを出した瞬間に人目に触れる部分です。最初のうちに言葉を固めておいた方が、あとで直す手間がありません。
調べ方:「あはき法 広告規制」「整体 広告 表現 注意」で調べると、実例が出てきます。
もっと聴きたい人へ
「非常識なしくじり鍼灸師」ポッドキャストの、独立・マインドセット全般の回です。
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